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芭蕉百吟
竹内 敏信 写真
尾迫 利治 英訳
松尾 芭蕉 句
・定価 7,646 円 (本体7,282円+税)
・A4判
・ISBN4-394-90129-4
私たちは「季節」を失っていないだろうか……。季節にたくした日本人の「想い」――芭蕉の俳句百句に竹内敏信が写真を添えました。全句英訳付き。
| 春たちて/ Spring |
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| 風薫る/ Summer |
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| 秋深き/ Autumn |
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| しぐるるや/ Winter |
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竹内敏信の芭蕉百吟 ―― 中島教之 「この国の自然はデリケートで、それぞれの風景が最高に美しく輝くのはほんの一瞬なのだ。風景との出会いはまさに一期一会、どんな場合も一瞬が勝負なのだ。」竹内敏信はこう語っている。
さらに彼は、その極限の一瞬は、見えないものを見、聞こえないものを聞くがごとくである、ともいっているのだが、このあたり、芭蕉が旅の人生を通して、常に心がけていたことと同一のものが感じられ、興味深いものがある。
秋深き 隣は何をする人ぞ 芭蕉
古来、日本人が生活の周囲で見つづけてきたであろう風土、誰もが感じたであろう自然への畏敬の念、これを竹内敏信は「日本人の原風景」と名づけている。時空を超えて、太古の風景と現実の風景とがひとつになった世界――日本人の原風景――こそ、竹内敏信の写真世界なのである。
この写真世界を可能ならしめたものは、かの芭蕉の中に流れていた日本人の心の地下水が、竹内敏信の中にもたしかな水脈として流れているからではないだろうか。
本書を手にしたあなたは、まず、竹内敏信の写真と無心に向きあうがいい。さすれば、おのずから芭蕉の声が聴こえてくるだろう。それは、言うなら、あなたの中に流れている心の地下水の音を聴くことであり、あなた自身の原風景に出会うことでもあるだろう。
――――――本書エッセイより一部抜粋
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