春陽文庫

野獣の男

豊田 行二 著



・定価 469 円 (本体447円+税)
・文庫判
・ISBN4-394-54003-8

しがないサラリーマンのおれのところに、ある日曜日の朝、金髪の美人が訪ねてきた。彼女はアン・グレインと名乗り、アメリカで大成功したおれの叔父の顧問弁護士だといい、このおれが突然事故死したその叔父の遺産三十三億の受取人に指定されたのだ、という。――十日間、アンとアメリカに渡り、遺言書にいう奇抜な相続人テストに合格したおれは自信をつけて帰国した。おれには胸に秘めた思いがあった。徹底的に復讐してやる。昼はさえないサラリーマンの大野正男として、夜は金髪美人の秘書を連れた正体不明の大富豪炎魔三郎の仮面をつけて巷を徘徊するという、人格を使い分けた生活が始まった……。――”夢”と”野望”を思いのままにやりとげた”男”の溜飲嚥下の愉快小説傑作編。

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Updated October 21, 2005