探偵小説傑作選 名作再刊シリーズ
大雷雨夜の殺人 他8編
小酒井 不木 著
・定価 693 円 (本体660円+税)
・文庫判
・ISBN4-394-39801-0
今日、戦前の探偵文壇は俗に”乱歩の前に乱歩なく、乱歩の後に……”の観がある。乱歩が日本の探偵文壇を確立させたことに違いはないが、そこに乱歩が兄事した一人の男があった。それは、その勃興機にあって随筆に創作に、そしてまとめ役として大きな業績を遺した男、夭折乍ら個人全集17巻を遺した小酒井不木(一八九〇〜一九二九)である。医学博士でもあった不木は実際の犯罪や犯罪文学、あるいは医学に関する随筆を「新青年」に発表したのを手初めに創作を手掛け、怪奇幻想からSFまでを含めた多彩な作品を発表、斯界の先頭に立って八面六臂の活躍をみせた。その存在に大きな意味のあった作家である。本作は代表長編作「疑問の黒枠」以外の、この作家の持味を楽しめる格好の一冊である。 その他の収録作品:
愚人の毒/メデューサの首/人工心臓/謎の咬傷/烏を飼う女/抱きつく瀕死者/雪の夜の惨劇/好色破邪顕正
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