春陽文庫

探偵小説傑作選 名作再刊シリーズ

金色藻

大下 宇陀児 著



・定価 612 円 (本体583円+税)
・文庫判
・ISBN4-394-39601-8

昭和九年七月、江戸川乱歩は四十何回目かになる引越しで、終の栖となる池袋三丁目の借家に移転した。ほどなく同地に自宅を構えたのが乱歩と並ぶ人気者の大下宇陀児だった。二人の家は駅を挟んで徒歩十五分ほどの距離だったので、相互に訪問し合っている。また、戦時中は共に町会の要職にあり、探偵作家クラブでも会長・副会長のコンビを組むなどなどその親しい交流は永年にわたって続き、乱歩の死に際しては宇陀児が葬儀委員長をつとめ、会長の席も継いだが、奇しくもちょうど一年後に世を去っている(一八九六〜一九七二)。――この作品は昭和七年六月から九月まで「週刊朝日」に連載された長編で、起伏の激しいサスペンス十分の展開で、そこに家族の絆や人情といったものが色濃く現われている。

トップページ | 時代小説 | 探偵小説 | 山頭火・放哉 | 詩画集 | 書籍検索 | カタログ請求

(C)Copyright 1998-2005, Shunyodo Publishing Co., Ltd
株式会社春陽堂書店
Updated October 21, 2005