春陽文庫

探偵小説傑作選 名作再刊シリーズ

清風荘事件 他8編

松本 泰 著



・定価 571 円 (本体544円+税)
・文庫判
・ISBN4-394-39401-5

一般に、日本の探偵小説は江戸川乱歩に始まるといわれる。が、ここにもう一人、乱歩に先駆けて探偵小説に手を初めた男があった。それが、この松本泰(一八八七〜一九三九)である。この作家の存在を知る探偵小説ファンは必ずしも多くはない。ましてや、その作品を知る者となると極めて少ないだろう。その意味では今回の文庫判に発刊には意義がある。松本泰は東京の出身で、本名は泰三。慶大卒後ロンドンに遊学、帰朝後に探偵作家としてスタートを切るが、何故かかの「新青年」には一編を寄稿したのみで、他は自らが起こした出版社から創刊した探偵雑誌に作品を発表して、決してないがしろにできない独自の足跡を残している。本編は表題作の他8編を収録して、イギリス仕込みのこの作家の風貌を伝える。
その他の収録作品:
男爵夫人の貞操/毒杯/翠館事件/赤行嚢の謎/一羽墜ちた雁/暴風雨に終わった一日/宝石の序曲/謎の街

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Updated October 21, 2005