春陽文庫

探偵小説傑作選 名作再刊シリーズ

恐怖城 他5編

佐々木 俊郎 著



・定価 612 円 (本体583円+税)
・文庫判
・ISBN4-394-39301-9

明治三十三年四月十四日、佐左木俊郎は宮城県一栗村の中農の家の長男として生まれた。中学への進学を許されなかった俊郎は、機関士や代用教員などを勤めながら文学への興味を高め、大正九年の入院生活中に北原白秋の作品を読んで、作家として立つことを決意する。大正十二年九月の関東大震災時には東京市役所に勤めていて、避難先で奇しくも大下宇陀児と相撲をとったりといったこともあったが、翌十三年の「文章倶楽部」への投書が加藤武雄(編集責任者・後の大衆人気作家)の目に止まり、同誌の編集を手伝うことになり、後には創作活動を続けるかたわら”新作探偵小説全集”(新潮社)の一巻となる江戸川乱歩の「蠢く触手」(岡戸武平の代作)を手掛けたりしたが、昭和八年三月十三日、三十二歳というあまりの早世に、乱歩もその才能を深く惜しんだ。――戦前の探偵文壇史上の貴重な一書。
その他の収録作品:
街頭の偽映鏡/錯覚の拷問室/猟奇の街/或る嬰児殺しの動機/仮装観桜会

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Updated October 21, 2005