探偵小説傑作選 名作再刊シリーズ
死人に口なし 全30編
城 昌幸 著
・定価 652 円 (本体621円+税)
・文庫判
・ISBN4-394-39101-6
日本の探偵文壇にあって、本格(純粋探偵小説)にもっとも遠いいところに位置している城昌幸がデビューしたのは、大正十四年七月の「探偵文芸」に発表した「秘密結社脱走人に絡まる話」で、二十一歳のときであったが、それ以前から城左門の名で詩作を発表していた。そして、後には時代小説も手がけ、五大捕物帳の一つとも称せられる”若さま侍捕物手帖”シリーズでも人気を博したが、その生涯は詩人であることが本来の位置であった。それ故か、江戸川乱歩は城を評して”彼は人生の怪奇を宝石のやうに拾ひ歩く詩人である”と言った。――城の探偵小説は長編はごくわずかで、そのほとんどはショート・ショート的な掌編作で、昭和十一年の城の戦前を代表する珠玉の作品、全三十編がまとめられている。 その他の収録作品:
燭涙/復活の霊液/人花/もう一つの裏路/三行広告/大いなる者の戯れ/間接殺人/操仕立因果仇討/想像/見知らぬ人/二人の写真/その暴風雨/怪奇の創造/都会の神秘/神ぞ知食す/夜の街/切札/殺人淫楽/ジャマイカ氏の実験/シャンプオール氏事件の顛末/秘密を売られる人々/七夜譚/東方見聞/薄暮/妄想の囚虜/鑑定料/宝石/月光/晶杯
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