春陽文庫

探偵小説傑作選 名作再刊シリーズ

博士邸の怪事件 他1編

浜尾 四郎 著



・定価 530 円 (本体505円+税)
・文庫判
・ISBN4-394-38801-7

現在もなお探偵小説界で一般的に用いられている”本格”という用語は甲賀三郎が提唱したと言われるが、当の三郎には本格長編はほとんどなく、そうした戦前の斯界にあって、謎解きの興趣横溢する作品を発表した貴重な作家が浜尾四郎(一八九六〜一九三五)である。三十九歳で急逝した四郎の実質的な創作活動は弁護士の傍らの五年ほどであったが、自身の経歴や容貌の投影された検事出身の藤枝真太郎を探偵役に、データを基にしてあくまでも論理的に進められていく推理は醍醐味に満ちている(第二長編「殺人鬼」)。江戸川乱歩は、この作品を”これこそ本格探偵小説の本道に相違ない”と絶賛している。――本書は最初の長編に、短編「不幸な人達」を併収して、浜尾四郎の作風が味わえる。
その他の収録作品:
不幸な人達

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Updated October 19, 2005