春陽文庫

探偵小説傑作選 名作再刊シリーズ

下水道 他12編

角田 喜久雄 著



・定価 693 円 (本体660円+税)
・文庫判
・ISBN4-394-38701-9

大正十一年、「新趣味」の懸賞小説に「毛皮の外套を着た男」入選したとき、角田喜久雄はまだ旧制中学在学中の若冠十五歳という鮮烈のデビューだった。作家専業になるのはかなり先になるが、その早熟ぶりは当時の傾向のなかにあっても特筆に価することだろう。江戸川乱歩をして、”人少き探偵小説界にこの人を得たことを私は何よりも心強く思う”と言わしめ、「高木家の惨劇」は横溝正史の「本陣殺人事件」とともに戦前の本格探偵小説流行の口火を切る作品となった。そして、その後も探偵小説に時代小説にと活躍した。その角田喜久雄の両分野の作品を刊行しつづけたのが小社で、本編は昭和十一年十月の刊で、彼の戦前における多彩な作風のたのしめる探偵小説集の一冊である。
その他の収録作品:
蛇男/ひなげし/豆菊/狼罠/ペリカンを盗む/浅草の犬/三銃士/発狂/死体昇天/密告者/ダリヤ/Q

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Updated October 19, 2005