春陽文庫

探偵小説傑作選 名作再刊シリーズ

完全犯罪 他8編

小栗 虫太郎 著



・定価 710 円 (本体676円+税)
・文庫判
・ISBN4-394-38601-2

日本の探偵小説史上においてエポックメイキングな作品として記憶されるのは、大正十二年四月に「新青年」誌上に掲載された江戸川乱歩の「二銭銅貨」と、昭和九年四月から十二月まで連載された小栗虫太郎の「黒死館殺人事件」の二作だろう。とくに、後者は前年に、彗星のように現れて一躍斯界の注目を集め、人気を決定づけた八〇〇枚の大作である。江戸川乱歩は”恐らく大英博物館でも、その種の猟奇耽異の陳列品を、目まぐらしく楽しむことは出来ないであらう”と絶賛した。その異才ぶりがしのばれる感想である。本書「完全犯罪」は昭和十一年十月の刊行で、記念すべき表題デビュー作の他八編を収めて、この作家が創作活動を始めた直後の熱気が十二分に感じられる一冊である。
その他の収録作品:
W・B会綺譚/夢殿殺人事件/コント(A)/聖アレキセイ寺院/コント(B)/後光殺人事件/寿命帳/失楽園殺人事件

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Updated October 19, 2005