探偵小説傑作選 名作再刊シリーズ
網膜脈視症
木々 高太郎 著
・定価 490 円 (本体467円+税)
・文庫判
・ISBN4-394-38501-6
戦前の探偵文壇において比較的遅いスタートながら一躍人気作家となり、戦後は江戸川乱歩と並ぶ存在として中心的位置にあったのが、大脳生理学の権威でもあった木々高太郎である。多様な作品を包含して展開してきた日本の探偵小説界において、その本質にかかわる文学論にデビュー直後から己の立つ場を確認し、その芸術性をいつも念頭に置きつつ創作活動に励み続けた作家であった。江戸川乱歩は「文学的情熱と哲学の作家」と評した。本編は昭和十一年十月、日本小説文庫の一冊として刊行したもので、記念すべきデビュー作の「網膜脈視症」「就眠儀式」「妄想の原理」「ねむり妻」、そして戯曲形式の「胆嚢」と、探偵文壇に登場した直後の作風をうかがうのに恰好の一冊である。 その他の収録作品:
就眠儀式/妄想の原理/ねむり妻/胆嚢(改訂)
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