探偵小説傑作選 名作再刊シリーズ
覆面の佳人
江戸川 乱歩 著
横溝 正史 著
・定価 750 円 (本体714円+税)
・文庫判
・ISBN4-394-30145-9
本探偵クラブ・スペシャル編の第二弾、「覆面の佳人――或は「女妖」――」は、江戸川乱歩と横溝正史という日本探偵小説史上の二大巨匠の手になる合作長編でありながら、極く一部の識者にしか知られることのなかった“幻の作品”であると同時に、今回それが初めて上梓されてその評価を一般読者に問うという文字通りの“珍籍”である。本作の初出は昭和四年五月からの「北海タイムス」(夕刊)の掲載で、つづいて翌年二月から「九州日報」にも「女妖」と改題されて連載された。頭初はアメリカの閨秀作家A・K・グリーン女史原作の補訳者として両者の名が付される形であったのが、後には原作者の名は消え、両者の作とされている。どうやら原作に忠実な翻案ではなかったようだ(本書解説参照)。いずれにせよ、本探偵クラブ・シリーズの掉尾を飾るにふさわしい一冊であるだろう。
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