隠密姫
陣出 達朗 著
・定価 450 円 (本体429円+税)
・文庫判
・ISBN4-394-10423-8
時代小説界の巨匠陣出達朗がおくる興味尽きざる時代伝奇長編の本道をゆく会心作。まるでのこぎりの歯を思わすように険しい安房の鋸山で、いまひとりの十八、九の精悍な若者が大ワシと戦っていた。小づかを放って若者を助けたのは将軍直属の隠密鵜ノ木三四郎であった。鋸山中腹にある禅刹日本寺の住職独園のもとを訪れた三四郎は……。将軍吉宗の密書を独園に届けた三四郎は大ワシと戦い、金のかんざしを取り戻した若者がその名を由璃といい、八代将軍吉宗の落胤ということを独園和尚から聞かされた。南海の秘宝のナゾを秘める金のかんざしの行方を追って、麝香の香りをもつちょうちょうのおもんを肩に由璃は旅立った。鳥追いのお玉の妖しい目が三四郎に迫る。
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